がらくた通り

人によってはがらくた同然のものでも一個人の形成には不可欠だったりする。自我の源泉をたどる旅におつきあい頂けたら幸いです。

1968年製 テレキャスター6回目

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それから1カ月ほど過ぎたある日、
入荷の報せを受けお店に。
1968年製 テレキャスターが2本用意されていた。

この2本、指板の材が違う。
1本は黒っぽいローズウッド指板、
そしてもう1本は、
バタースコッチのボディーと同じような色のメイプル指板。

はて?
メイプル指板って50年代のものにしか
存在しないのでは?

質問すると、

これは50年代のような1ピースのメイプルではなく、
1967年くらいからオプションとして用意されたもので、
指板にメイプル材を貼った、
貼りメイプル指板というもの。
採用期間も2年くらいと短く、
この時期特有のレアなものと説明を受ける。

ストラトキャスターだと
ジミ・ヘンドリックスが有名と言って、
奥に飾られている
1968年製のラージヘッドストラトキャスターを指さす。
ネックには150万円のタグが。
1968年製のストラトキャスターが、
このお店では当時38万円だったので、
その価格の差にビックリ。

しかし、幸いテレキャスターでは2万円しか変わらない。

この貼りメイプル指板、
塗装がこの時期からラッカーからポリウレタンに変わったから
押弦した時の指の感触が、50年代のメイプルと違って
ペタッとくっつく感じだそう。
それを嫌うプレイヤーも結構いると教えられる。

フェンダーのギターといえば、
メイプルネックのイメージの強い僕は
貼りメイプルの方を選択。

〈つづく〉

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