がらくた通り

人によってはがらくた同然のものでも一個人の形成には不可欠だったりする。自我の源泉をたどる旅におつきあい頂けたら幸いです。

レスポール・レオズ・ヴィンテージ 9回目

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そんな日常を過ごしていたある日。
H氏から1983年製のレスポール・59ヴィンテージは
やはりなかったけど、
レオズ・ヴィンテージが見つかったとのしらせ。

写真が手に入ったので見にこないかと
連絡を受ける。

早速お店に。

現物は長崎にあって、もし購入するのであれば
取り寄せるとのこと。

肝心の金額を聞くと
雑誌広告でよく見かける相場よりは安いけど
かなり高額。

H氏は明日からアメリカへ出張。
ビンテージ・ギターの仕入れだそう。
一週間後くらいに戻るから考えておいて
という言葉と写真を残しロスへ。

家庭もあり自由なお金も持てない僕。
嫁にも言いづらい。

毎日写真をみてはタメ息ばかり。
H氏との約束の時間もわずか。

意を決し嫁に打ち明ける。
僕の提案はこうだ。
小遣いの範囲でなんとかしたい。
無茶だけど
小遣いを半分にして5年ローンを組みたい。

こんなにほしいんだから
5年間くらいなんともない!
たとえ雀の涙ほどの小遣いでも耐えられる!

自分の小遣いの範囲ならばご自由にと
あっさり承諾される。

がしかし、ローンも終わり5年が過ぎ
現在もいまだに小遣い半分のまま。

ア、ア、あのヤ、ヤ、約束が。

睨まれるだけ。

この世はなんて理不尽なんだ〜。
バカヤロー!(泣)

嫁は僕の暴挙に内心腹を立てていたのだろう。
ごめんなさい。

一週間後H氏に
レオズ・ヴィンテージ購入の決心を伝える。

〈つづく〉

1994年頃好きだった
ブラック・クロウズ「Remedy」
これは1992年くらいの曲。


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