がらくた通り

人によってはがらくた同然のものでも一個人の形成には不可欠だったりする。自我の源泉をたどる旅におつきあい頂けたら幸いです。

1965年製 ストラトキャスター 9回目

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1965年製 ストラトキャスター
購入を決めた時は嬉しかったし、
失恋の悲しみも忘れられる気もしたが、
そんな気持ちは現物を手にするまで。

悲しみを
物欲を満たすことにより生まれる
満足感でごまかしてた気持ちなんか
現物が手元に届けばほどなく消える。

やはりお金で気持ちは買えないと実感。
お金があれば何でも買えるのは確か。

しかし、それは言い換えれば
お金で買えるものだけしか買えないということ。

お金で買えないものは世の中にはたくさんある。
お金で買えるもの以上にたくさんある。

しかし、生活に必要なお金はやはり必要。
粗末にはできない。

問題はそれを使う人間なのだと思う。

いや、違う。

人間がお金を使っているのではなく、
お金に使われているのは人間の方だ。

この世にはお金にまつわる
トラブルや犯罪のなんて多いことか。
人間がお金の奴隷となっている動かぬ証拠だ。

1965年製 ストラトキャスター
購入するという行為で得たもの。
その音以上に上記のようなことを
認識するという体験でした。

物欲を満たさないと、
新たな一歩を踏み出すきっかけも
今の弱い僕からは生まれない。

ハガネのように強い精神力が欲しい。
これもお金で買えないか。

話がそれました。

このギター、とにかくネックがすごくいい。
握った感じがピタッとフイットする。

購入してから3年後H氏から
購入した時の倍の金額で
ストラトキャスターを譲ってくれないかと
持ちかけられる。
函館のコレクターが探しているらしい。

もちろん断りました。
一度手放しちゃったら
もう2度と手にできないと思ったから。
後にも先にもギターを売却したのは
テレキャスター購入の頭金となった
レスポール・スタンダードのみ。

〈つづく〉

ストラトといえばこの人も好き。
47歳でこの世を去ったロリー・ギャラガ
彼の代名詞ともいうべきストラトは1961年製。
「BEAT CLUB」出演時の動画で「Used To Be」


Rory Gallagher-.Used To Be.Live Beat Club Videos ...