がらくた通り

人によってはがらくた同然のものでも一個人の形成には不可欠だったりする。自我の源泉をたどる旅におつきあい頂けたら幸いです。

1965年製 ストラトキャスター 5回目

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1980年頃
僕のコピー熱もいやが上にも高まり、
「アンジー」はもちろん「スカボローフェア」etc
ポール・サイモン
ありとあらゆるギター・プレイを研究。
変則チューニングとの出逢いも果たしました。
そういえば
翌年の1981年にはサイモン&ガーファンクルが
一夜だけの再結成を果たしましたね。

そんな状況の中1970年代初頭に活躍、
吉川忠英も在籍していた伝説のバンド「イースト」
僕よりもはるか上の世代のバンドなので、
まったく知識がありませんでしたが
その元メンバーの
瀬戸龍介さんが1981年当時、
「オールナイト・ニッポン」の
パーソナリティを務めてました。
活動の拠点はアメリカだったようです。

彼の低くて温かい声が僕は大好きでした。
確か最終回だったかな、
彼が番組の最後で3曲弾き語りをしました。
その中の1曲が「キャシーの歌」でした。
他には「早く家に帰りたい」と、
もう1曲は思い出せませんが。
サイモン&ガーファンクルの曲ばかりだったと思います。

ビートルズのコピーバンドの彼同様
僕も「キャシーの歌」は素通りしていた曲でした。
そんな地味な曲でしたが
瀬戸龍介さんのパフォーマンスは
オリジナル以上に僕を打ちのめしたのでした。

瀬戸龍介さんは
それほど有名人というわけでもなかったと思うし、
当時のトレンドからも外れてました。
だけど日本にも
こんな素敵な曲を書く人がいたんだと
思い知らされると同時に
嬉しさも込み上げてきました。

音楽の良さとは人気とは全く関係なく、
その音楽が自分に必要かどうかだけなんだと
時代に背を向けていた僕は、この時学びました。

〈つづく〉

イースト」の Beautiful Morningです。


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