がらくた通り

人によってはがらくた同然のものでも一個人の形成には不可欠だったりする。自我の源泉をたどる旅におつきあい頂けたら幸いです。

レスポール・レオズ・ヴィンテージ 3回目

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レスポールはネックに角度があるため
ネックが折れるという事故があると
よく聞いていましたが…。

子どもが無事だった安心感と
大事な楽器が負傷をおった絶望感。
最高と最低。
この混乱が一気に僕を襲う。

この時のショックは今も忘れられません。
でも修理はしてません。

今も残るこの傷を眺めると
子どもの小さかったころと
90年代のあの時代の空気がオーバーラップして
妙に懐かしさが込み上げてきます。

自分に降り注ぐいいことも悪いことも
言葉通りのことばかりではありません。

時間が経てば悪いことだって
そこに自分なりの意味性とか重要性が
しっかり刻まれる。

積極的に悪いことは経験したくはありませんが
振り返ると悪いことの方が
大切でかけがえのない思い出に
なっていることが多いのかも。

楽しいことはすぐ忘れるけど
辛さはしっかり刻まれる。
それが血となり肉となる。

ものごとは考えようってことでしょうか?

そんな風に考えると
楽しいこと、辛いことを感じる感情って
随分と都合がよくて不思議ものだとも思います。

感情という名の家の扉をノックしてみる。
その中には自分に都合のいい物語が
どうも住みついているようです。

話がそれました。

幸い塗装にヒビが入った程度なので
演奏には支障ありません。

しかしこの出来事をきっかけに
このアジア圏製造疑惑のあるレスポールではなく
ちゃんとしたものを手にいれたくなります。

〈つづく〉

1993年はこのバンドにも夢中でした。
マニック・ストリート・プリーチャーズ
「Slash 'N' Burn」


Manic Street Preachers - Slash 'N' Burn - YouTube