がらくた通り

人によってはがらくた同然のものでも一個人の形成には不可欠だったりする。自我の源泉をたどる旅におつきあい頂けたら幸いです。

1965年製 ストラトキャスター 1回目

f:id:Dreamin:20150216104109j:plain

以前にも
このモデルの紹介をさせていただきましたが、
当時の状況の詳細も織り交ぜて
再度掲載させていただきます。

購入したのは1989年12月。

当時友人から1巻のカセットテープを譲られる。
有名ギター・ソロをチョイスした教則テープ。

収録内容は

サンタナ「哀愁のヨーロッパ」
クリーム「ホワイトルーム」
イーグルスホテル・カリフォルニア
ディープ・パープル「スモーク・オン・ザ・ウォーター」

このテープの大先生、
ノーマルテンポのあとに
かなり遅いテンポでも弾いてくれるので
兎に角わかりやすい。
1曲ずつ楽しみながらコピー。

が、しかし最後のディープ・パープルの
「スモーク・オン・ザ・ウォーター」でつまずく。
この曲のギター・ソロはリッチー・ブラックモア
アームを効果的に使った名ソロ。

が、しかし
僕はアームのついたギターは持っていないし、
今まで所有したこともない。
なぜかというと、
ギター弾くだけで精一杯なのに
その上アームまで使いこなせる気など
まったくしなかった。

アームを使うプレイヤーは、
僕にとっては凄いを通り越して宇宙人。
ジミ・ヘンドリックスジェフ・ベック
リッチー・ブラックモアetc
みんな怖い宇宙人。
好奇心はあるけど、
臆病な僕は近寄ろうともしなかった。

アームをほとんど使わない
僕が大好きなジミー・ペイジ
ギター・ソロにおけるインプロビゼーション
単純に技術的な面だけを取り出せば
上記のお三方にはやや劣るのかもしれない。
トリッキーなプレイも多いけど、
アレンジがしっかりしているというか、
構成がしっかりしているせいか
なんだか常識人っぽい。
クラシック音楽的な
伝統みたいなものを強く感じる。

だがそれ以外の部分。

たとえばジミー・ペイジ
ギターの音符のリズムへの乗せ方は、
何じゃこれー!な宇宙人。
ノリがさっぱり分からなくなるところが多すぎ。

考えてみたら
ジミー・ペイジジェフ・ベック
なんだか
この2人のノリってそっくり。
ということは
ジェフ・ベックさん、
あなたが栄誉あるNo1宇宙人に
決定しました!?

〈つづく〉

f:id:Dreamin:20150216105421j:plain