がらくた通り

人によってはがらくた同然のものでも一個人の形成には不可欠だったりする。自我の源泉をたどる旅におつきあい頂けたら幸いです。

ベネディクト・カンバーバッチ

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21歳の時にもう2度と絵筆はもたないと決意。
変な決意だけどその後まったく絵は描いていなかった。
しかし昨年の4月、アート大好きな同僚に描いてくれと依頼を受け、
色鉛筆で、ベネディクト・カンバーバッチという方を
なんとなくのせられて描いてみることに。
スケッチブックに向かうも、もう描けないのでは?という恐怖と、
感覚はまだ腕に生きているという楽観的観測が入り混じった
混沌とした気持ちが頭の中を駆けめぐる。
どうしたらいいのかわからなくて、しばらく白紙を眺めていたが、
こんなことしててもしょうがないと、とりあえずとりかかる。

いざ描き出すと無意識に作業をすすめられるから不思議。
ちょっと安心。
ただずっと描いてなかったので当時より上手に描けるわけもない。
当時の遺産でただ描くのみ。

僕は絵を描くという行為の中で何もせず、ただ年だけとっていただけ。
何をやってたんだろう。
悔やんでもしょうがないし、何もしないよりしたほうがいいに決まっている。
だからコツコツ下手くそなりにやっていこうと思う。

目指すものがあるのなら、それを途中で投げ出してはいけなかったのだ。

アート大好きな同僚は僕なんかよりも
絵が上手だし、知識もあるのになぜこんなことを僕にさせるのか?
同じ夢を志していたものとして、
21歳の時の僕の変な決意が、
あまりにも淋しかったのかもしれない。

しかしこの絵も10カ月くらいほったらかしに。
早く完成させねば!